「TYPHOON SCRAMBLE」


吹き抜けていく
まるで台風のような風が
それは一瞬で
冷たい空気に変えてしまった
「今何時？」とでも聞くように
放った愛の言葉
熱すぎるせいで外れたみたい
私のリミッター

君との1センチに手が届かない日々
そんな関係も悪くないけど

ああ、やっちゃっちゃった
なんでかな
不思議と言えそうな気がしたの
でも後で気付いてしまった
ありえないことに
もう、どっどっどっどうしたらいいの
恥ずかしくて目が回りそう
後戻りなんてできないよね
そんな顔しないで

灼熱の太陽
額からは冷や汗が滲んでいる
顔が熱くなってしまうのは
きっと夏のせい
気まずい空気
君の口はポカッと開いたまま
ほっぺつねったら
目が覚めたりしないかな

向かい合っていてもあと一歩が進めない
足が震えてしまうから

ああ、やっちゃっちゃった
こんな時に
ロマンなんて微塵も感じない
例えば星空見ながらとか
なんかもったいないよ
Ahhhhh!!

延期を繰り返しては
結局言えずじまい
その距離は近くても
けして触れることはない
離れなければいいと
そうやって逃げてきた
後ろの壁に縋って

「ありがとう」とか「嬉しい」とか
どうせそんなこと言うんでしょ
それ以外の言葉なんてさ
必要ないよ

ああ、やっちゃっちゃった
なんかノリで
冗談でしたなんて言えない
もうこの場から逃げてしまいたい
燃え尽きそうよ
もう、どっどっどっどうしたらいいの？
前向きに考えたいけれど
全部君の返事次第だよ
何か言ってよ