「青空ダイバー」

朝靄に響くのは 手招くあのクラクションの音色
バス停のベンチで開けた 缶コーヒーの苦みを飲み干したら

このままいくつも 瞬間を巡り巡って
分かったフリ また繰り返すだけで それなら…

　どこか遠くへ 飛んで行けたら
　まだ誰も知らないイメージでも
　やせた翼で よろめきながらだって
　風を受けて Let's Fly Away

また日常のナーバス 味気ない街の喧騒を捨てて
まるで水しぶきをあげる鳥のはばたき ひとかけらのトキメキ

地球儀で覚えた 有名な国なんかより
その真っ白な地図に描く場所まで 行こうよ

　見えないものも 見えちゃうくらい
　マーブルの景色に飛び込んだら
　怖がらないで この声を張り上げて
　何度だって Let's Try Again

全部忘れて 上昇気流で
背中を押す アナタの声と共に ハジけて

　確かな愛と わずかな願い
　繋いだ手はきっと離さないで
　同じ景色を生きる意味で満たした
　瞬きを染めるコバルト