女の子にとって朝はパニックタイム。もっと寝たいけど、ほんの少しの寝癖も許せない年頃なの。
チャイムが鳴る時間を計算しながら、朝の喧噪を乗り切るの。

あと5分が本当に長い授業をやり過ごしながら昨日のドラマの話題早く話したくてうずうずしてる。

瞬き程の休み時間、話し足りない事の続きはクラブ帰りに駅前のカフェで話そう。

ラケットがボールを弾く音、夕焼けの空に谺する。筋肉痛も御構い無し、やるからには全力投球だ。

道草してお喋りしたはずなのに、メールも電話も止まらない。
どんな事でも笑えていたから、鳥達の囀りが聞こえるまで長電話していたね。

午後の授業中うたた寝しちゃって頬が赤い、優しいけれど心配性のママ。
一人では難しい事もあるけれど、友達と三人揃えば何とやら。テストには間に合わせよう。

時折出てくる将来の事、今は何も見えないけど。
目まぐるしくもこんな風に過ごせるのなら未来はきっと悪くはないはず。

大人になりこうして過ごした日々を思い出しながら話したい。
もっと綺麗になってオシャレして今と変わらない無邪気さで。

駆け抜けてゆく青春爛漫、抱えきれない程の想いを乗せて。
笑い声が谺する、やるからには全力投球だ。